ぱりぱり日記(5)
---2日目(その3)---



2005年12月22日(夜)

 ノートルダム大聖堂やサント・シャペルがあるシテ島は、セーヌ川中洲の島。紀元前3世紀ごろ、ケルト系の「パリシィ族」が、パリのほぼ中心に位置するこの島に住みついたことから、後に「パリ」という名がつけられた。そのため、シテ島は「パリ発祥の地」とも言われているらしい。

 そんな由緒あるシテ島にある「シテ駅」の乗り換え案内板は、出発点と行き先のボタンを押すと、乗るべき路線に電気が点くというユニークなものだった。次の目的地までああでもない、こうでもないと操作していたら、近くにいた警官が近づいてきた。
 体格のいいアフリカ系の警官で、いかつくってちょっぴり怖いかも・・・。しかし逃げるわけにもいかず(そりゃそうだ;)、知らんふりして案内板を眺めていたのだが、とうとう話しかけられてしまう。腰に提げられた拳銃にドキドキしながらも行き先を告げると、ニコニコしながら乗り換えを教えてくれた。(パリの人はほんっとにみんな、すごく親切でした。)

 どうやらここから出る線では、次なる目的地へは乗り換えが不便らしい。シテ島を出て、北側の対岸(セーヌ右岸)にあるシャトレという駅まで歩けば、1回乗り換えるだけで行けるらしく、お礼を言ってシャトレ駅まで歩くことにした。

 シテ駅の近くには花市場があり、鉢植えや苗、種や球根、ガーデニンググッズなどがたくさん売られていた。かわいいクリスマスオーナメントもどっさり!!

 ワクワクしながら覗いてみる。

 きらきらクリスマス。

 何を撮ってもかわいい!

 どこを撮ってもかわいい!!



 オペラ駅でメトロを降りて、地上への階段を上ると、目の前にどどーーーーんとオペラ・ガルニエ(オペラ座)がそびえていてびっくり。キレイだーー。

 しかし、この先からは人混みがすごかった。
 しかも皆さんキレイな服装をしていて、「美術館巡りだから、暖かくてざくざく歩ける格好で!!」と、グレーの薄汚れたダウンジャケットにGAPのジーンズ姿だった私は、非常に肩身が狭くて・・・。
 先ほどのシテ島は、観光スポットである歴史的建造物の他に裁判所、警視庁、市立病院などがあり、市役所こそないけれど、いわば官公庁街。一方、オペラ座付近にはたくさんのショップが建ち並び、大きな百貨店もある繁華街。街の性格が全く違うのである。

 百貨店の前に続いているアーケードは、クリスマス前のショッピングに繰り出した人々と観光客とで、ごったがえしていた。ウインドウのディスプレイにはクリスマスをテーマにした人形が動き回り、イルミネーションもキラキラでクリスマスムードでいっぱいだ。あふれかえる人の中を歩きながら、ジャケットの下に隠した貴重品バッグを押さえる手にも、自然と力が入る。

 ギャラリー・ラファイエット(百貨店)のゴージャスなイルミネーション。



 ただし、今日はショッピングの予定ではなく、あくまで「下見」。汚い服装に恐縮しながら、プランタン(百貨店)をウインドウショッピングして回った。
 夕食も、プランタンの中にあるカフェ、「カフェ・フロ」で。

 ここは、美しいドーム型のステンドグラスが特徴のカフェで、私が「ココ行きたい!」と言ったのだが、夜でステンドグラスが全然見えない〜〜。残念。

 食事は、パスタとハンバーガー、それぞれにドリンクを頼んだような記憶が・・・。それで、二人で約5,800円!!

 この年の9月に行った東京で「大阪より食べ物高いねー。」と嘆き合ったのだが、パリは、その東京以上に食べ物が高かった。ユーロに対する円が非常に弱かったせいもあるし、今まで旅行してきたところがアメリカを除いて物価が安いところばかりだったので、余計にそう感じたのかもしれない。
 日本だったら、パスタもハンバーガーも1,260円といったところか。それにノンアルコールのドリンクが420円で1,680円だ。それを一人2,900円とは、大阪価格の7割増しである。(ちなみに東京での体感物価は、大阪の3割増しでした。)

 そしてお味はと言えば、値段ほど美味しくもなかった。まずくもないけど。普通。
 ステンドグラス見るためだけに、もう一回来る気はないなあ・・・。

 辛うじて写ったステンドグラス。
 全然分かりません;

注:カフェ・フロは、2006年9月に「ブラッスリー・プランタン」としてリニューアルしました。
(リンク先に、美しいステンドグラスの写真もあります。)



 夕食を済ませ、プランタンに入っているパティスリー(お菓子店)、「ラデュレ」のショップででっかいマカロンを買い、へとへとになってホテルへ。

 フロントの人は交代制らしく、朝とは違う人がカウンターに座っていた。
 テレビのことを何か言われるかと思ったが、にっこり鍵を渡される。引き継ぎは受けていないらしい。おっかなびっくり部屋に戻ると・・・。

 おお、テレビもランプも点くやん♪

 やはり、カールアイロンが原因でブレーカーが落ちただけみたい。一安心。
 このカールアイロンは友達の持ち物だったのだが、使用を断念。いつもキレイな巻き髪にしている彼女だが、この日以降、ナチュラルストレートで過ごす羽目になってしまったのである。

 ・・・と他人事のように書いているが、実は私が持っていったドライヤーも、髪を乾かしているうちに何やら焦げ臭い匂いがあたりに立ちこめ始めた。そういえば、髪に当たる熱風が心なしか熱いような・・・と思って送風口を覗くと、奥のコイルが真っ赤に焼けている。ひーーーー。
 恐ろしくなって、こちらも使用中止。バスルームに備え付けのドライヤーを交代で使うことにした。(でも、この備え付けドライヤーも、使っている途中で持っていられないくらい熱くなるんだ;)

 それにしても・・・足イタイ・・・・疲れた・・・・。




 先ほど買った巨大なマカロンをベッドの上で食べながら、明日の相談。

 以前blogにも書いたことがあるのだが、東京旅行で初めて食べたマカロンがさほど美味しいと感じなかったので、今回、友達がマカロンにこだわる理由もあまりよく分かっていなかった私。
 しかし、このラデュレのマカロンは、そこんじょそこらのマカロンとは違うらしい。

 一口食べた瞬間、東京のマカロンは一瞬にして崩れ去った。

 おおお、何コレーーーーー。ウマーーーー。

 外側はサクッ、カリッ、ホロッと崩れ、内側はねっとり。フィリングのクリームはとろけるほどに甘くて・・・完璧だ。ああ、マカロンごめん。美味しいよ、美味しすぎるよ・・・。

 甘味を噛みしめながら、無言で首を前後に振っていました。

 その、マカロン(大)。
 大きさ分かりにくいですが、直径5〜6センチくらいかな??

 しかしこれが3.4ユーロ(=約500円)とはっ!

 で、相談とは何かと言うと、今日逃してしまったサント・シャペルの観光があまりに悔しいので、明日朝に予定しているショッピングの前に組み込めないか・・・という話。しかし、あまりに眠くて・・・。
 地図とガイドブックを広げて色々とプランを立てている友達の話を聞きながら、「うーーん。」と検討している(フリをしている)私に、「・・・何も考えてないやろ;」とキレ気味の友達。

 ず、図星・・・・・・・・・。

 ごめん、マジごめん;死ぬほど眠かったんです。。。




 というわけで、2日目終了。

 ・・・実は、「旅行記のために、日記を毎日書こう!」と思って持って行ったノートは、この日で止まっている。(あまりに疲れ過ぎて、夜に日記が書けたのが2日目までだった;)

 そのため、ここから先は、帰国後の12月29日に午前3時前までかかって5日分まとめ書きした日記から書き起こすことになる。その当時でも記憶が定かでない部分がすでに多々あったため、細部が違っていてもご容赦を;




(この日の写真は「パリ(2)」で見ることができます。)

(2006.10.28)


→「ぱりぱり日記(6)」