ぱりぱり日記(6)
---3日目(その1)---



2005年12月23日(午前)

 3日目午前中の予定は、サンジェルマン・デ・プレというエリアでショッピング。

 ・・・のはずだったんだけど、昨日のリベンジ決行!というわけで、再度シテ島に向かった。
 少し雲も出ているけれど、わりといいお天気。シャトレの駅からシテ島へ、セーヌ川を渡る時の眺めが素晴らしい。

 橋の西側は、朝日を受けて。

 反対側を向くと、雲間からの光で風景はシルエットになる。

 うーーん、まるでネスカフェのCMみたい。
 ダバダー♪

 シテ島は、町の性質としては、落ち着いた感じのエリアだった。(観光客は多いけど。)
 昨日は暮れかかっていたのでよく分からなかったけれど、あちこちかわいくて、街角の風景を撮影。

 道路沿いの花屋さん。

 シテ駅(メトロ)の入り口。
 エクトール・ギマールのデザイン。

 奥にあるのは、昨夜立ち寄った花市場。

 標識にこんなイタズラが・・・。



 いよいよ、昨日閉まっていたサント・シャペル(教会)へ。
 サント・シャペルの隣には最高裁判所があり、両方入ると割安になる共通入場券が買えるのだが、私たちは時間が限られていたため、サント・シャペルのみの入場券を購入した。

 手荷物検査の後、建物の中へと進んでいく。(手荷物検査があったのは、ルーヴル美術館とここだけだった気がする。)狭い階段を上っていくと、先に立った友達が「うわぁ。」と声を上げたのが分かった。
 それに続いて階段を上りきった私は、言葉を失う。

 窓一面にはめ込まれたステンドグラスを通して朝の光が射し込み、荘厳な光が堂内に満ちていた。
 すごい・・・すごいよ。

 写真のコーナーでくどいくらい掲載しているので、ここでは1枚だけ。

 思い返せば、このサント・シャペルが、今回の旅の中で一番美しいものだった気がする。

 アホほど写真を撮った。撮りまくった。それから椅子に腰かけて、ほーーーっと上を見上げたりもした。
 ともかく、この「空間」そのものが素晴らしい。オルセー美術館の時みたいに写真撮影ばかりにならないよう、ちゃんと見ようと努めたけれど、記憶はぼろぼろとこぼれ落ちていき、悔しい。

 「昨日の夕方、閉まっててよかった。」と、友達がつぶやいた。
 「夕方だったら、こんなにキレイに見られなかったやん。思ったより大したことないねーって言いながら、帰ってたと思う。」
 うん。本当にその通りだ。怪我の功名、結果オーライ。

 存分に空間に浸ったつもりでも、眺め足りないような気もする。でも、ここで日がな一日過ごすわけにもいかないので、惜しみつつ立ち去ることにした。

 外に出ると、抜けるような青空。

 超強力雨女の私たちが今のところ雨に遭っていないのは、本当に奇跡的である。
 友達が突然、「おじいちゃんのチカラやな(笑)」と言い出した。友達のおじいちゃんはこの年に他界されたのだが、思ったよりパリが寒くないのも、こうやってベストの時間にステンドグラスが見られるのも全部、おじいちゃんがすべてを司ってくれているらしい。そりゃすごいパワーやなあ、おじいちゃん・・・。
 彼女はこういうネタを思いつくのが得意で、私もそれに乗るのが大好きなので、この旅行中ずっと私たちは、おじいちゃんのことを絶賛し続けたのである。(人のおじいちゃんをネタにするなよ;)

 ・・・そんなアホな話をしながら建物の外を歩いていると、友達がおかしなものを発見。

 建物のあちこちに、何か気持ち悪い生き物(?)が・・・。

 それはもう、まるで建物から湧き出ているかのごとく、みよーーーんと身を乗り出しているのです。

 宗教上の理由があるんだろうけど、なんでこんなブキミなものを建物の外につけようと思ったのかなあ;

 「わはは、めっちゃ気持ち悪いーーー。」と面白がって、二人で空を見上げてばかみたいに写真を撮っていたら、通りすがりの観光客も「何があるんだ?」という風に、みんな上を見上げて行った。




 さて、最高裁判所の前庭を素通りして、そこから再び、ノートルダム大聖堂へ。

 ノートルダムには昨日入れたからもういいじゃん・・・とお思いかもしれないが、実はノートルダムは、塔に登ることができるのである。
 ちょっと時間も押してるし、どうしようか・・・としばらく迷った末、せっかくここまで来たのだからと、登ることに。

 これからここに登るわけです。
 テラスの部分には、豆粒みたいな人影が見えていました。

 上の写真で見ると向かって左側に、礼拝堂とは別に専用の入り口があり、塔に登りたい人たちが列になっていた。そこでチケットを購入して、塔への階段を登り始めるのである。入ったら最後、狭い螺旋階段を登りっぱなしの約10分間。運動不足の体には、かなりこたえる。もーームリ!!と何度思ったことか・・・。
 螺旋階段の写真を撮るべきだったんでしょうが、とてもそんな余裕はなし。運動しなきゃなあ;

 しかし、これも決行してよかった。ノートルダムに来たからにはこの、シメールの像を見ないとねー。(違うか;)

 シメールとパリの街

 お天気にも恵まれ、高いところから見るパリの景色は、とてもきれいだった。

 ・・・とか言ってるけど、これがまだ中間地点。最初の写真の「テラス」っていうところなのである。てっぺんまでには、まだまだ登らないといけないのだ;
 他の観光客を牽制しつつ景色を撮影しているうちに、ゼエゼエ言っていた息も落ち着いてきた。「どうしよう?登る?」と友達に声をかけてみたものの、正直どうしようかな、という気分半ば。できることならもう登りたくないんだけど・・・。

 しかし、酸欠ときれいな景色によってボーーーっとなり、頭がちょっとヤラれていたらしき私。
 ここまで来たんだし、てっぺんまで行かないと後悔するぞ!きっと彼女も同じ気持ちのはず!ええい、行っちゃえ!と、相談の結論も出ていないのに、ひょいっと次の階段に飛び込み、登り始めてしまった・・・。
 「えええーーーっ!」と言いながら追いかけてくる友達。

 ・・・・・・・しかし、そこからどんどん階段が細く急になって、しかもなかなかてっぺんに着かなくて、本気でやばかったです;
 延々と続く螺旋階段の途中で、「・・・・や、やめようか;」と言ったら、すぐ後ろを一生懸命登ってくる友達に、「自分で登るって決めたんやから、最後まで登りっ!!」と叱咤された。ごもっともです。すんません・・・。(やめようにも、階段が細すぎて行き交えないので、そう簡単には下れないしね;)

 しかし、後になって写真を見たら、やっぱり登ってよかった。膝から下ががくがくになりましたが。すごい螺旋階段で目も回ったし;

 パリの郊外まで見渡せる。

 パリ市街は建築物の規制が厳しく、近代的な建物はほとんどないためにその美しさが保たれているのですが、はるか遠くにはビルらしきものが見えていました。

 そして、最上階まで上ると見られる、かの有名なノートルダムの鐘。(これは別にどうってことなかった;)

 そばに見張ってるらしき職員(女の人)が座ってて、毎日上って通ってるのかなーと素朴な疑問。

 そこからまた、細い階段をぐるぐると下りて・・・目が回るううう。
 当然の結果だが、予定時間を少々オーバーである。ちょっとオエッとなりながらも、当初の目的地であるサンジェルマン・デ・プレへ、大急ぎ。




(この日の写真は「パリ(3)」「パリ(4)」「パリ(5)」で見ることができます。)

(2006.11.26)


→「ぱりぱり日記(7)」