2002年7月6日(土)
私たちはうまい讃岐うどんを求めて、大阪駅を旅立った。今回は大学以来の友達であるAちゃんとEちゃんと共に、讃岐うどんの旅。
これがまた、冗談抜きで本当に「讃岐うどんを食べる」ためだけの旅なのであった。
Aちゃん(かなりのうどん好き)の誘いで企画が始まったこの旅行、讃岐うどん巡りの有名サイト「さとなおのさぬきうどんスペシャル!」を参考にプランを練る。私もけっこううどん好きなので、さとなお氏のうまそうな文章に期待は膨らむばかり。
聞くところによると香川のうどんは1杯200円くらいで食べられるらしい。また、Aちゃん曰く、「うどんは小麦粉だから、大量に食べてもスコーーンとお腹が空く」らしい。さとなお氏の評価が8点以上(満点10点)の店に狙いを定め、1日4軒、2日で8軒回るというのが私たちの今回の目標である。
どこの誰かも知らない「さとなお」氏に、全幅の信頼を寄せている私たちもかなり謎ではあるのだが。
さて、大阪駅からバスに乗って4時間弱。
バスを降りた私たちが向かったのは、なんと高松駅のレンタカー事務所だった。
そう。無謀にも初のレンタカー旅なのである。しかも運転手は、片道1時間半くらいしか運転したことのない私と、免許取ってからこのかた一人で運転したことがないというEちゃん。(これを無謀といわずして何と言おうか?)
そして、運転1番手は私なのである。
「おそるべき讃岐うどん」という、讃岐うどん巡りのバイブルをAちゃんが借りてくれていて、これと私が図書館で借りた道路地図を頼りに店を探すという、これまた運転に自信のない者には至難の業であった。
初めての街での初めてのレンタカーにかなり緊張していた私は、数個目の交差点で危うく信号無視未遂。「赤やでっ!」という友の絶叫と共にブレーキ。ひええええ;
バックで停止線まで戻る。・・・ヒンシュク;
さて、道路地図と「おそるべき〜」を見比べながら1軒目を探すのだが、細かい路地が分かりづらく、いきなり道に迷ってしまった。知らない街であーでもない、こーでもないと、同じ道を4回もグルグル回る羽目に・・・。
香川県庁周辺のメイン道路は理解したかもしれない。一生役に立つことはなさそうだが。
さて、ようやく見つけた1軒目。(「あった!」という喜びはひとしおだった。)
これが初めての讃岐うどん、そして初の「セルフ店」である。
セルフってどういうこと?というあなたのために解説すると、店に入るとまず丼を持って並んで、「ぶっかけ大、あったかいの」などと注文をし、お金を払っておばちゃんにうどん玉をもらい、それを自分でゆがき、自分で汁をかけて食べる店のこと。香川独特の文化である。私もこの旅行まで知らなかった。
か〜〜〜なり緊張して列に並ぶ。でも、わりと観光客ナイズされてる様子でおばちゃんも皆親切だった。(自分でゆがくっていうタイミングがよく分からず、「ゆがかなくてもいいのかな?」とそのままつゆをかけたのはマチガイかも知れないが;)
そして、初めての讃岐うどん。
「口中で暴れる」というコシの強さと歯ごたえ、そして噛んだときのモチモチ感、そしてそれ以上の何かが私を待っている・・・!
ここで讃岐うどんのおいしさに開眼して、人生変わったらどうしよう?
・・・・・・・・・ん?
うまい。
うまいけどさ・・・。
人生変わるほどでもないか・・・。
多少の疑問を感じつつ、2軒目に向かうのであった。
2軒目の場所は幸いすぐに分かったが、今度は駐車場が狭くて難儀した。
1台が出て行こうとするところを待ちかまえてなんとか頭から突っ込み、その小さい店に入る。
2軒目は製麺所。
これまた香川独特である。製麺所で打っているうどんを、その店内で食べられるのだ。
店にはいると意外や意外、若いお姉さんがせっせと麺を束ねて並べている。
「食べますか?」と聞かれてうなずくと、「丼持って並んでください。」と指示が飛ぶ。うーーむ、ここもイチゲンさんに慣れてるなあ。
麺は「太いのと細いのが選べるが、絶対太いのがオススメ」と、さとなお様がおっしゃっているので太い麺を。もうこうなったら、さとなおは絶対神のごとくである。
お姉さんがゆがいた麺を手に持った丼に入れてもらい、傍らのだし汁タンクからだしを注ぐ。
席を取り、割り箸を割って、いただきまーーす。
もぐもぐ。(いやほんとに、「もぐもぐ」って感じで食べるうどんであった。)
・・・・・・・。
ううむ・・・。もうちょっと細い方がいいかも・・・?
このあたりで気付き始めたのだが、讃岐うどんの命である「コシ」「弾力」「歯ごたえ」というのが、どうも私たちの好みに合っていないようなのだ。
車の中で、「大阪のうどんの方が好きかも・・・。」「私も・・・。」と、おずおずと告白する私たち。
ダメじゃん!讃岐うどん全否定じゃん!
さて、私と友人Aといえば、あの「雨女」コンビなのである。行く先々で雨を降らせ、天気予報さえ覆し、毎度土砂降りでびちょ濡れになる、超強力雨女だ。
今回の旅も、事前からEちゃん(晴女)はかなりそのことを危惧していた。
そしてこの日、もう冗談としか思えないのだが、台風が日本に接近していたのである。(確か奄美大島あたりは暴風雨だったと思う。)
2軒目を終了したところで高松市内をおさらばして、西の方向、金比羅さんの方へと向かう。1時間ほどの快適ドライブ・・・のはずだが、雨女パワーと晴女パワーが激しくせめぎ合っているらしく、道が真っ白になって見えないくらい降ったかと思えば日焼けを気にするほどカーーーッと照りつけ、そしてまたどっちゃーーーと激しく降り、なんかよく分からない天気が延々と続く。
3軒目には道にも迷わずスイスイと着いた。駐車場も大きくてラクラク入店。
しかし、車に乗っていただけなのでお腹が空いていない。その上、非常に強いコシのせいか普通のうどんより消化が悪いらしく、なんか、胃のあたりがしんど〜くなっている。お腹がいっぱいでかなり苦しい。誰じゃ?「お腹がスコーーン」とか言ったのは;
「冷やしぶっかけ」と称する、あまり冷えていないうどんを食べる。うまい。うまいけど。
うどん以外のものが食べたいかも・・・。(ダメじゃん!)
波乱含みの旅、はじまりはじまり・・・。
(2002. 8. 1)