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 アルゼンチンの観光といえば、北米のナイアガラ、アフリカのヴィクトリアと並んで世界三大瀑布といわれる、イグアスの滝を欠かすことができないでしょう。私たちも短い日程の中に、イグアスへの1泊ツアーを組み込みました。

 ブエノスアイレスのホルヘ・ニューベリー空港を離陸して約1時間半、イグアス空港へ降下するころ、機窓の右手一帯に広がるジャングルの中に、白い湯煙?が見えました。こんな所に温泉があるはずはないし、ひょっとしてあれは滝から上がる水煙では、と気づきました。早くも、そのスケールの大きさに期待が高まります。

 アルゼンチン、ブラジルの2国にまたがるイグアスの滝は、両方の国からその全貌を見物するのがいいといわれます。私たちも、1日目はブラジル側から、2日目はアルゼンチン側から見物しました。

ブラジル・サイド 

 アルゼンチンからブラジル側へ入るには、僅か数時間といえども、ビザが必要です。そのビザを取るのがなかなか厄介で、苦労しました。ところが国境では、現地で頼んだガイドが全員のパスポートとビザをまとめて手続きに行くだけで、顔も見なけりゃ、人数の確認もしません。ガイドにチップをはずめば、ビザなしでも入れるという噂はどうも本当かも知れません。

 滝はアルゼンチン側から流れ落ちているので、ブラジル側は、全長4kmにも及ぶ滝を対岸から眺めることになります。この日は、満水時の約70%の水量ということでしたが、そのスケールはさすが! 対岸の崖の遊歩道を、滝に平行しながら歩いて行くと、最後は最大のハイライト「悪魔の喉笛」を間近に眺められる展望台に到着します。

 「悪魔の喉笛」は、雪崩れのごとく流れ落ちる水と、名前のとおりの轟音で、その迫力に圧倒されます。もうもうと立ち昇る水煙で、滝壷の中はまったく見えません。あの飛行機から見えたのは、この水煙だったのです。

 これらの絶景は、とても私のつたない文才や写真の腕前ではいい表すことはできません。次のスライドショーで、その片鱗をご覧ください。

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ホテル

 その日泊まったのは、アルゼンチン側の国立公園内にある唯一のホテル、シェラトン・インテルナシオナル・イグアス。ロビーや、滝側の部屋からは、ジャングルの中に水煙を上げる滝が遠望できます。料金は多少高くなりますが、もちろんフォール・ビューの部屋をとりました。広い敷地の中にある展望台からは、滝の全貌も眺められます。

 

アルゼンチン・サイド

 
次の日は快晴でした。まず、「悪魔の喉笛」を上から見下ろす展望台に行きます。以前は岸から橋伝いに行けたそうですが、かつての大水で橋が流されたとかで、一部は渡し舟に乗ります。
 
 滝の上は、川というより湖のように広く、その端が円弧状にえぐられて、そこから水が流れ落ちていることがよく解ります。こんな大きな滝の真上にまで行けるとは思いもよりませんでしたが、展望台の真上から覗きこむと、下は一面の水煙で、何も見えません。写真に撮っても、真っ白に写るだけです。

 ここはまた、国際的な自殺の名所だそうで、先日も中国人が飛びこんだとか。こんなところで死ぬなんて、まさに凄絶。華厳の滝に身を投じた藤村操の「巖頭之感」なんてロマンチシズムはみじんもありません。
  

 

 その後、ジャングルと滝を巡る「グレイト・アドベンチュア」というツアーに参加しました。まずトラックに乗って、ジャングルの中を川岸まで下り、そこからボートに乗ります。ガイドにもらった合羽(”カッパ”はここでも通じます。当たり前、元々ポルトガル語なのです)を着て、その上から救命胴衣の、完全武装です。

 急流を高速でさかのぼり、滝に近づきます。そして、最大のイベント、滝の水しぶきの中へ突入です。さながら台風に身をさらされているようで、写真を撮るどころか、目も開けていられないほどです。2カ所ほど突入し、さらにもう一度アンコールをして、岸に上がりました。

 

 そして、滝を見ながら遊歩道を登り、近くの食堂で昼食を済ませてから、午後の飛行機でブエノスアイレスへ帰りました。ブエノスアイレスでは、出発の時降っていた雨がまだ降り続いていました。